1930年に創業した家族経営のシャンパーニュ・メゾン、ジャン・ヴェッセル。ブドウを自ら栽培し醸造も販売も自ら手がけるレコルタン・マニピュランである同メゾンは、創業より受け継がれてきたシャンパーニュ造りの哲学を大切にする生産者です。
実は日本を愛してやまないメゾンとしても知られており、1990年代に輸出先として初めて選んだ国が日本だったことでも有名です。

原料ブドウへの品質に徹底してこだわる同メゾンの自社畑の中でも特に注目したいのがグラン・クリュに指定されているブジィ村。最高品質の力強いピノ・ノワールが収穫できる産地です。

品質の高いブドウ栽培への努力を惜しまぬことは同メゾンの基本姿勢ですが、シャンパーニュという産地を守り続けるための活動にも強くこだわっており、「品質維持」と「環境保全」を兼ね備えたブドウ栽培が特徴です。さらに2000年に除草剤の使用を完全に廃止したほか、2007年には太陽光発電パネルや雨水再利用システム装置の設置を行うなど、シャンパーニュ造りそのものを環境問題と捉え活動し続けています。

ジャン・ヴェッセルはその長いシャンパーニュ造りの歴史から、樽使いにおける高い技術とこだわりを持つメゾンとして知られており、なんと樽専用の醸造室が設置されているほどです。
ちなみに、ジャン・ヴェッセルでは樽をワイン醸造だけでなく、家具として提供しています。一度使用した樽を処分するのではなく、家具として新たに命を吹き込む仕事も同メゾンが掲げる環境保全に繋がるのではないでしょうか。

「シャンパーニュ付きプラン」にてご用意するキュヴェは、「ブリュット・ウイユ・ド・ペルドリ」。“やまうずらの眼”と名付けられたピノ・ノワール100％で醸される「ウィユ・ドゥ・ペルドリ」はジャン・ヴェッセルのこだわりが詰め込まれた1本。直接圧搾法で作るほんのりピンクがかった薄いロゼ色です。ピノ・ノワールに適したブジィの風土が生み出す、ロゼと白、どちらの良さも併せ持ったナチュラルで品の良い果実味を持っている希少なシャンパーニュです。ピノ・ノワールにこだわる、唯一無二のシャンパーニュをぜひ味わってみてはいかがでしょうか。